インフルエンザウイルス を疑ったときは

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インフルエンザウイルスによる呼吸器感染症です。子供が感染するインフルエンザウイルスには主にA、Bの2種類の型があります。

特にA型は毎年のように性質を変えて流行を繰り返しています。インフルエンザは普通の「風邪」よりも激しい全身症状を引き起こします。

通常は1週間程度で自然に治りますが、肺炎やインフルエンザ脳症など、生命に関わる症状も引き起こす事があります。

また、近年では鳥インフルエンザから変異した新型の出現の脅威が差し迫っており全世界で警戒がされています。

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インフルエンザの症状

普通の風邪とは違い全身症状が強いのが特徴的であります。急な発熱に、悪寒、鼻水、関節痛、筋肉痛、咽頭痛、咳、下痢などがあります。

ただし高熱の症状だけでは、普通の風邪でもおこるので区別をするのが難しいです。

インフルエンザウイルスの診断

診断は、喉や鼻から粘液を採取してインフルエンザウイルスの有無を調べます。大体の検査キットでは、最低でも発熱から3時間以上経過している状態でなければ検査をしても陽性判定(インフルエンザウイルスがいる)にはなりません。

発病初期では反応が弱いので、医師による総合判断が大切です。

インフルエンザ脳症

脳症は発病後、ごく短時間で意識障害やけいれん、異常言動・行動などが現れます。インフルエンザ脳症の治療は進歩していますが15%が死亡、30%が重度の後遺症を残します。毎年200人が発症しています。

インフルエンザ脳症に限らずに、子供では、高熱時にうわ言、幻覚、異常行動、熱性けいれんを起こすことがあるので、脳症との区別が困難です。子供の様子がおかしいと思う時は急いで病院へ受診してください。

インフルエンザの治療

特効薬としては、タミフルという内服薬や、リレンザという吸入薬などがあります。いずれも発症48時間以内に使用すると有熱期間を半減することができます。

タミフルの服用と異常行動の関連が疑われて10代への使用が制限されています。タミフルの使用に関係なく発熱時には異常行動がみられることがあるので、特に発病当初は子供を就寝中どとしても目を離さないようにすることが大切です。

通常は安静にして、水分補給していれば治る病気です。学校保健安全法では登校は解熱して2日を経過してからと規定されています。解熱してもしばらくは回復を待つ慎重さが望まれます。

解熱剤は原則カロナールやアンヒバなどのアセトアミノフェンを使用します。

インフルエンザウイルスの予防

予防接種をすると必ず予防できるというものではありません。もし、インフルエンザに感染しても軽い症状で治るという認識になります。

乳幼児では大人に比べて効果が弱いですが、ワクチンよりも有効な手段がない現状では、日本小児科学会も接種を勧めています。できれば、家族全員が予防接種することが望ましいです。

インフルエンザウイルスのワクチン接種の料金は各医療機関で変わりますので、地域で料金の安い機関を探すといいと思います。

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