フレイル健診とは(人のために生きる)〜要介護者にならないために

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みなさん、自分で身の回りの事が出来ていますか?

そんなの当たり前だよという声が聞こえてきそうですね。確かにこのブログを見ていただいている方々は、自分から検索して見にきていただいているのでそうでしょう。

みなさんのご家族や周りの方で、突然訳の分からない事を言っていたり、不穏(周囲の警戒心が強く、落ち着きがなく興奮していたり)な動きをしていたりしているのを感じたりした方はいませんか?

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フレイル〜

フレイルとは「虚弱」を意味します「frailty」という英語が語源となっています。

筋肉や骨などの身体機能が低下し、心身ともに弱ってきた状態です。年齢を重ねてくると、どうしても疲れが先行してしまい活動を控えてしまいます。それにより、更に筋力が低下してしまいます。

多くの人は、脳疾患(脳梗塞や脳出血など)や室内での転倒により骨折をしてしまい身の回りの事が自分で行うことが難しくなって介護が必要となると思っていらっしゃると思いますが、高齢となり、フレイルの時期を経て徐々に介護が必要となる場合もあります。フレイルとは、介護される手前の段階である事を指します。

 

フレイルが悪化してしまう要因

フレイルは、加齢とともに「身体的」、「精神的」、「社会的」3つの側面が互いに影響し合うことで負荷がかかり悪化していきます。

・身体的側面:低栄養、嚥下・摂食機能の低下、転倒を繰り返す など

・精神的側面:認知機能の低下、意欲・判断力の低下、抑うつ など

・社会的側面:家に閉じこもりがちとなり他者との交流の機会が減少する など

朝からラジオ体操などの運動をして、しっかりと体を動かす習慣を作りましょう。自分のペースで無理をせずに行うようにしましょう。日常的では、自分で出来るている事にだけ注意を払って自分自身を認めて褒める習慣を作りましょう。自分自身を否定するような事はやめましょう。

なるべくは、人との関わり合いを率先して交流を持つようにしましょう。今は、デイサービスの種類が増えており選べる時代です。積極的に世間と関わりましょう。

人間はひとりでは生きていけません。人という字はという話はよく聞く話だと思います。

フレイル健診 質問票

貴方自身や、自分のご両親がフレイルの状態にあるのではないかと心配になっている方のために、「フレイル健診」というものが市区町村で実施されています。血液データと、病気や介護の状況などを確認しながら行われます。フレイル健診の実施により、自立して生活できる健康寿命を延ばし、介護が必要になる人を減らすことで、社会保障費の伸びを抑える狙いがあります。

要介護にならないようにするという事は、節税にも貢献している事になるのです。世の中や未来の世代への貢献という事になります。日本の国の借金をこれ以上増やさない事が必要ではないでしょうか。そこでまた、人のために自分が役に立っていると感じられるでしょう。

 フレイル健診では、生活習慣や認知機能などを尋ねる質問票を使って判断していきます。質問票は、後期高齢者の特性を踏まえた内容で全15問で構成されています。

フレイル質問票

フレイル質問票  資料 厚生労働省

食事と運動で「フレイル予防」

フレイルは、食べる量が減り、足腰の筋力が落ち、家に閉じこもりがちになるという悪循環が続くことで、寝たきりになる恐れも高くなります。しかし一方で、適切な栄養摂取や運動によって、健康な状態を取り戻すことが可能です。

 

食事

良質なタンパク質を含む肉(鶏ささみ、豚ヒレ肉、鶏胸肉、牛もも赤身肉)、魚(黒マグロ赤身、初ガツオ、戻りガツオ、マカジキ、紅ザケ)、大豆製品(生湯葉、納豆)、乳製品、卵などの摂取を心がけて低栄養にならずに筋肉量を維持しましょう。

また、一人で食事をすると品数が減り栄養が偏ってしまうので家族や友人と一緒に食事をする機会を設けましょう。

口腔ケア

食事をしっかり摂るためには、なんと言っても口腔ケアが必須になってきます。加齢とともに噛む飲み込むなどの口腔機能が低下してしまい硬い食材が食べられなくなったり、むせやすくなったりします。定期的に歯科健診を受けることによって予防するようにしましょう。さらに、なるべく噛みごたえがある食材を意識しましょう。

運動

厚生労働省では、「健康づくりのための身体活動指針」として、今よりも10分多く体を動かす「プラス・テン(+10)」の呼びかけを行なっています。駅ではエレベーターではなく階段を使うようにする、テレビを見ながらスクワットをするなど、できることから少しずつ、いつもより10分多く体を動かすように心がけて、運動習慣を身に付けていきましょう。

また、運動を通して地域のイベントなどに参加することができれば、人との関わり合いが増え、フレイルの精神的、社会的な側面への予防にもつながっていくでしょう。

※インターネットで「高齢者サロン 〇〇(地名)」などと検索すると高齢者の方向けの交流の場が調べられます。

人生100年時代を謳歌するために、家族や友人などと会話を楽しみながら食事をしたり、毎日の生活に運動をプラスしましょう。

また、高齢者は医療機関に受診している方が多いですが健康診断を受診している方がとても少ないです。

健康診断を取り入れて自分の身体の状態を把握して、健康寿命を延伸させましょう。もう一度言います。これからの人生は100年時代です。

フレイル健診は、2020年4月から各自治体で実施されるとのことです。

 

出典元:日本成人病予防協会

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