皮膚悪性リンパ腫 血液のリンパ球ががん化してしまう病気です

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リンパとはなんでしょう?そして悪性?

リンパ球とは、血液中の白血球の1種であり、その中でT細胞・B細胞・ナチュラルキラー(NK)細胞に分けられます。

そして、これらの細胞ががん化し、皮膚で増えた状態を皮膚悪性リンパ腫といいます。

病状が進むと全身のリンパ節が腫れ、抹消血液の中にもがん化した異常リンパ球が現れることがあります。

皮膚悪性リンパ腫の分類

がん化したリンパ球の由来により

・皮膚T細胞リンパ腫

・皮膚B細胞リンパ腫

・ナチュラルキラー細胞リンパ腫

に分けられます。

これらの皮膚悪性リンパ腫は症状、経過、各種の検査法でさらに病型が分けられます。

発生頻度では、皮膚T細胞リンパ腫が全皮膚悪性リンパ腫の75%〜90%以上を占め、ついで皮膚B細胞リンパ腫となります。

皮膚T細胞リンパ腫の代表的病型として菌状息肉症、セザリー症候群、成人T細胞白血病があります。

皮膚悪性リンパ腫 菌状息肉症とは

菌状息肉症は、湿疹などと区別がつかない状態で始まり、ゆっくりと進行し、やがて全身のリンパ節が腫れ、末期には肝臓や脾臓も腫れ、皮膚には腫瘤が生じ、死に至ります。全経過は10〜20年以上にもおよびます。

皮膚悪性リンパ腫 セザリー症候群とは

セザリー症候群では全身の皮膚が赤くなり、かゆみが強く、全身のリンパ節が腫れ、抹消血液中にセザリー細胞と呼ばれる異常細胞が現れます。

皮膚悪性リンパ腫 成人T細胞白血病

成人T細胞白血病はHTLVーIというウイルスの感染によって引き起こされますが、皮膚病変から始まることがあります。

悪性リンパ腫になる原因

原因はまだ明らかではないですが、細胞内の遺伝子が変異してしまい、がん遺伝子が活性化してしまうことだと考えられています。

また、ウイルスの感染症が関係していることなどが知られています。

皮膚悪性リンパ腫を疑ったときは

皮膚科専門医がいる医療機関に受診してください。

また、顎の周りや首の周りに腫れ(プニプニ動くもの)を感じたら超音波検査を希望してください。内科のクリニックでも超音波診断装置を設置している医療機関があります。

超音波検査で悪性のものか良性のものか、判断することが可能です。

早期に発見することが大切になりますので、自分から希望して検査して貰いましょう。

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