潰瘍性大腸炎 Ulcerative Colitisー増加傾向の原因不明の腸炎
粘血便、下痢、腹痛が主症状
トイレで用を足した際に、ふと便器が赤くなっていたことに気が付いたことありませんか?重い腹痛と、下痢に、トイレットペーパーには真っ赤な血液が付いたと言って来院される患者さんがいます。
潰瘍性大腸炎ってどんな病気か
大腸粘膜に潰瘍を形成する原因不明の炎症で難病とされています。
乳児から高齢者まで全年齢層にみられますが、とくに20歳前後にピークがあります。
反復性または持続性の粘血便、下痢、腹痛などの症状がありますが、症状が激しいときには発熱をともなうことがあります。
だいたいは、ゆっくりと、目立たず慢性に発病します。
潰瘍性大腸炎の分類
・左側大腸炎型
・直腸型
そして、専用の下剤をお渡しして後日大腸カメラを実施します。
※大腸カメラを受ける為には、腸の中をきれいにしなければ、便によって腸の粘膜を観察することが出来ないためです。
施設で選定している下剤によっては、検査前日のお食事のしばりがないものもあります。晩ごはんの内容を気をつけなくてもいいということです。事前に確認しましょう。人によっては下剤の味も『この下剤の味は良いけど、前回の検査で使用した下剤はひどく不味くて大変な思いをして飲んだ』という人もいます。
大腸カメラの検査時間は、患者さんご自身の腸の長さなどにもよりますが、早い人では5分くらいで終わります。大体はトータル30分くらいで終わります。お腹の手術歴がある方は癒着しているため痛みが強くでる人もいます。
当院では、鎮静化させて検査をする場合もあります。『いつの間に検査が終わったの?』と言う人もいます。
また、大腸カメラは回盲部まで挿入させてから空気をカメラから入れて腸を膨らませて粘膜を観察しながらカメラを抜いてきます。空気を入れることによって、お腹が苦しくなり痛みがでます。施設によっては、空気ではなく二酸化炭素を入れているところもあります。二酸化炭素は、腸の粘膜に吸収されやすく検査後の患者さんんの身体の負担が軽減されます。
潰瘍性大腸炎の治療法
心身の安静を保つことが重要です。過労を避け、十分な睡眠をとって、からだの安静をはかるだけでなく、精神的ストレスを避けることも大切です。
日常生活の注意
精神的ストレスが病状を悪化させることがあります。十分な休養をとり、心身の安静を保つことが大事です。
高たんぱく、高カロリー、高ビタミンで消化の良い食べ物を摂り、アルコールや香辛料は控えましょう。
みなさん、大腸がんは内視鏡検査を受ければ、簡単に予防できます。早期のものや、将来がんになる疑いのある腺腫様のポリープは、内視鏡の処置具で切除可能です。
大腸がん検診で、陽性判定された方や、実際に便に血液が混ざっているのが確認された方は1日でも早く病院に受診して大腸カメラを受けてください。また、家族の方で大腸がんになったことがある方はぜひカメラを受けましょう。