超音波検査をしていると、患者さんから『なかなか体重が減らないのよ、お腹に脂肪がついて写らなかったんじゃない?』とよく言われます。
そんな患者さんには、『ダイエットしてますか?』って聞くと、『ひざが痛い』『腰が痛くて運動できないのよ』って言われます。
みなさん、だいたいダイエットというと運動しなきゃ、散歩をしなきゃって思っているのですが、それって続きませんよね?
肥満の原因
代謝できる能力以上の、食べ物(カロリー)を体内に摂り入れているために肥満になっています。
『沢山は食べていないんですよ』と言われますが、『甘いもの食べますか?』『お酒は飲みますか?』と聞くとそういう人に限って『甘いものが好きで食べるんですとか、毎日ビールを4〜5缶飲んでるよ』って言います。
糖質は脂質に変わります。アルコール自体には、カロリーは然程ありませんが、酒のつまみが進みますよね。そして、アルコールを体内で分解するために新陳代謝も下がります。
肥満の解消
まずは、食事量を減らすことから始めませんか。そして間食もできる限り辞めましょう。
摂るカロリーを代謝できる分だけにするという、とてもシンプルな方法です。
男性 |
10× 体重(kg)+ 6.25× 身長(cm)−5× 年齢(歳)+5=基礎代謝 |
女性 |
10× 体重(kg)+ 6.25× 身長(cm)−5× 年齢(歳)ー161=基礎代謝 |
1990年に発表されたMD Mifflinの式です。アメリカでポピュラーなものです。
“筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方より引用”
上記で計算した、カロリーの分だけを1日で摂るようにしてみてください。タンパク質・炭水化物・脂質の量に気を付け摂ってください。
栄養のバランスが崩れると体調を壊します。持病がある方は、主治医と相談して食事をするようにしてください。決して無理は、しないでください。
肥満を栄養のバランスから考える
成人1日の所要量は男性70g、女性55gです。
成人の適正な脂肪摂取量は、1日の総摂取エネルギーの20〜25%までと考えてください。
肥満解消のための運動
普段から運動をする習慣がない人は、無理にはしなくても良いと思います。
大体にして、動くのが面倒だから、日頃何もしていないという人が多いと思うからです。そして、まず続きません。
下手に頑張って運動してダイエットを始めると、怪我をしてしまい、ダイエットをする気持ちが萎えてしまい逆に太ってしまったという人もいます。
そこで先ずは、姿勢を気にして、日頃生活しましょう‼︎
よくバレエでは、天井から真上に引っ張られているようにイメージしながら行うと聞きます。
日々の生活でもこれを意識して過ごしてください。姿勢を正しくすると腹筋やふくらはぎなどの筋肉もついてきます。
次のステップ
本来、脂肪を燃焼させるには有酸素運動が必要ですが、これからダイエットを始めようと思っているBMIが30以上の高度の肥満の人では、ウォーキングなどは膝や腰に負担がかかりなかなか続けられないと思います。
おすすめの有酸素運動は、プールでの水中歩行です。
・水中では、身体が軽く感じますよね?それが浮力です。この力によって水中歩行では、膝や腰などの関節に負担をかけずに脂肪を燃焼してくれるのです。
・水中では常に水圧がかかるため、血液の流れが陸上で行うウォーキング時より良くなります。
・水中では自分が思っているほど速く前に進めませんよね?それは抵抗があるからです。その抵抗を利用することで自在に負荷のレベルをコントロールができるというところです。
肥満体型を改善するダイエットまとめ